会社の登記って、なに？

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会社とは、人が集まって、仕事をする場所、というイメージがあるでしょう。
では、会社で使っている、お金・物・不動産は、だれのものでしょうか？
人が集まっているなら、その中の、だれかのもの？
みんなのもの？　社長のもの？

正解は、「会社のもの」です。
会社は、人間と同じように、お金を使ったり、物の持ち主になったり、できるのです。
人間と同じことができるので、会社のことを「法人（ほうじん）」（「法」律では「人」と同じ）と言ったりもします。

しかし、人間とちがい、会社のビルに向かって、「あなたの名前は？」「住所は？」「お仕事は？」と聞いても、もちろん、返事してくれません。
（代わりに、警察がやって来て、別の話をしてくるかもしれませんが。）

話すことができない、会社の代わりに、名前・住所・仕事を知る方法、それが、会社の登記です。
（「法人登記」とか「商業登記」とも、言います）

小雪ちゃん　４歳

会社の登記の決まり

会社の登記は、２週間以内に登記しなさい、という決まりです。（一部例外あり）
どんなときに、何を登記するのか？
たとえば、こんなことです。

・　会社を、新しく作ったときは、名前・住所・仕事の内容、役員（社長や副社長など）の名前、などなど
・　会社の名前を変えたときは、新しい名前
・　会社の住所を変えたときは、新しい住所
・　新しい仕事を始めたときは、新しい仕事の内容
・　役員が変わったときは、前の役員がいなくなったことと、新しい役員の名前

それにしても、２週間って、けっこう、短いですよね。
何かが変わった次の日から、準備を始めなければいけない、ぐらいの短さです。

ふうた君　６歳

不動産の登記と、ずいぶん、ちがうじゃない？

不動産の登記は、別にしなくてもよいのに、会社の登記は、２週間以内。
この、すごいちがいは、なに？

それは、「みんなが、安心して、その会社から、物を買えるようにするため」です。

そうでないと、
「ボク、名前が変わったけど、まだ名札は変えてない」
「ボク、引越したけど、誰にも言ってない」
こんな人、何が本当なのか、ウソなのか、わからなくて、コワいですよね。

キチンと登記したら、キチンとした会社だと思われ、みんなが、安心して、物を買えるのです。

ふぅちゃん　３歳

ここで注意！

役員（社長や副社長など、会社の責任者）として仕事をする期間（任期「にんき」）は、●年、と決めなくてはいけません。 （一部例外あり）
「一生、ボクが社長」とかは、できません。

ずっと役員を続けるなら、●年が過ぎた後、もう１回選挙をして、また当選しなければいけません。
この「もう１回選挙をして、また当選しました」も、登記しなければいけません。

あなたの会社の役員さん、前に当選したのは、いつでしたっけ？
そんな、何年も前のこと、ずっと覚えていられません。
でも、選挙をしなかったり、2週間以内に登記をしないと、どうなるのでしょうか？