持ち主と税金②　持ち主を変えたい

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土地・建物の、持ち主を変えるには

「持ち主って、なに？」のページで、持ち主のことを、詳しく説明したのには、理由があります。
それは、
「土地・建物の、持ち主を変えたいんだけど。」
という相談が、多いからです。

これが、名札を書きかえるように、登記を書きかえるわけには、いきません。
なぜならば、「持ち主って、なに？」のページに書いたように、持ち主の変更には、持ち主に決まった理由が必ずあり、その理由も、登記しなければいけないからです。

広報担当。名前の理由は、りんご大好きだから。

理由を考えよう。

土地・建物の持ち主を変えたい、と相談されるとき、
「え？　理由？　そんなの、考えてませんけど・・・」
と言われる方が、実は、けっこういます。

じゃあ、適当に理由を考えたら、いいじゃない。
「買った」とか「もらった」とか、何でもいいじゃん。
と思った方、甘いです。

もこちゃん　３歳

買う、ということは

土地・建物は、ふつう、安くても数百万円します。
みなさんが住んでいる家なら、数千万円するかも。

持ち主を変えたいんで、買ったことにしましょう、
などと、適当に言ってしまうと、数百万円、数千万円、払うことになるのですが・・・払えますか？

「じゃあ、払ったことに、しておいてよ。」
と思った方、それはムリです。

私たち法律の専門家は、ウソのお手伝いはしません。
また、仮に、ウソの理由で、持ち主の変更の登記ができたとしても、税務署という、コワ～い人たちが、黙っていません。

りき君　３歳

もらったことにしたら？

買うのがムリなら、タダでもらおう、と思った方。
いいですよ。別に。
ただし、タダでもらった、ということは、すっごい得をした、ということになります。

働いてお金をもらったら、もうけたお金に対する税金を払うように、タダでもらって、すっごい、もうけた、と考えられ、これに対する、もらいました税金（＝贈与税「ぞうよぜい」）を払わなければいけません。

贈与税は、給料のように「働いて、もらったお金」に対する税金（＝所得税「しょとくぜい」）と、同じではありません。
「楽して、もうけた。」と考えられ、贈与税は、とっっっても高いです。

例えば、２，０００万円の物をもらうと、払わなければいけない贈与税は・・・
なんと、６９５万円！払え・・・ます？