眞子内親王の婚約者、小室圭氏の借金?問題②(H31.3.3更新)

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Kさんたち、お金を返すとしたら、金額は?

さて、眞子様と小室圭さん(Kさん)の問題①で、「もらったのか?借りたのか?」ということについて考えました。

これから、どういう判断がされるのか?
これは、Kさんの母も、お金を渡した人も、それぞれ弁護士に相談されているようですので、あとは、弁護士に任せましょう。

私が気になったのは、ニュースの中でよく言われている、この意見です。

「Kさんたちは、お金はもらったのだから、返さなくていいんだ、と言っている。
本当に、そうなのかもしれない。
でも、相手が困っているんだし、絶対に返せないような、大きな金額でもないし、返してあげたらいいのに。」


そこで、毎月どれぐらい返せば、いつ返せるのかな~?と、計算してみました。

私が趣味で作った「借金返済計算ソフト」を使って計算しました。
(どんな趣味やねん!)

自作ですので、計算が間違っていたら、ごめんなさい。

利息は、年5%

お金を返すときに、借りたお金だけではなく、お礼のお金も払うことが多いです。
このお礼のお金を利息(りそく)と言います。
利子(りし)」「利率(りりつ)」と言ったりもします。
まぁ、全部同じと、考えてください。

ここで大事なのは、
「利息を決めていないときは、年5%と約束したことにする。」
という、法律があることです。
貸した人が、金融屋さんなら、年6%です。

(来年ぐらいに、金融屋さんも、そうでない人も、年3%に法律が変わる予定)

約束してないから、利息はない、とは、なりません。
利息をなしにしたいのなら、「利息はありません」という約束をしなければいけません。

利息って何だよ! 借りたお金を、きちんと返せば、それでいいじゃないか!
なぜ、利息が、わざわざ法律で決まっているか?

借りた人には、「しばらく返さなくてよい」「返す日までは、自由に使ってよい」という、いいことがあります。
でも、貸した人は、「お金がしばらく戻ってこないだけ」「いいこと?別に…」
これでは、貸した人がかわいそうで、不公平だからです。

法律は、できるだ平等になるように作られています。
この問題①の記事に書いたとおり、 贈与契約が、とてもブッ飛んだ契約だということが、ここからもわかります。

利息の計算で、よくあるマチガイ

「お金を借りたら、どれぐらい利息を払うのだろう?」
「いつまで返すのだろう?」

と、自分で何となく計算される方は多いと思います。

たとえば、400万円借りて、利息が5%だから…
400万円の5%は、20万円。
ということは、返すお金は420万円。
毎月1万円返したら、420ケ月。(÷12=35年)

この計算、思いっきり、まちがっています。

1つだけ、しっかり覚えください。
利息の計算は、頭の中や、紙に書いて計算できるほど、簡単ではありません!

ここで、正しい計算方法を説明しても、目の前にマイクロソフト エクセルでもない限り、実際に計算するのは、無理です。

「どれぐらいの利息?」「いつまで払う?」は、お金を貸してくれる人に、しっかり確認してください!

計算するために、決めたこと

では、私の目の前には、マイクロソフト エクセルがあるので、数字を入力してみます。

まず、利率は年5%、月割計算とします。

Kさんの母がお金を借りた日は、ニュースでは正確にわからないので、8年前(平成23年)の1月1日ということにします。
今年(平成31年)の1月から、毎月、お金を返していくことにします。

利息は、借りた日から発生します。(ここ大事!)
平成23年1月から平成30年12月までの、8年間の利息は、たまっていて、全く払っていません。

今月末からは、これからもかかる利息を毎月払いながら、借りた400万円より先に、8年3ケ月間のたまった利息を少しずつ返します。
たまった利息が全部返せたら、もともと借りた400万円を少しずつ返すことにします。

(借りたお金や利息を8年間返していない、という話が、めずらしいので、ややこしい計算になっています。
計算方法に興味のない方は、無視してください。

毎月1万円返した場合

毎月1万円ぐらいなら、返すのもヨユウですよね。
コツコツと返すことにしましょう。

すると…答えは・・・、永久に返せないと出ました!

え、なんで? 毎月1万円返してるじゃない?

これは、毎月の利息額(400万円×5%÷12ケ月=16,666円)が、毎月の支払額(1万円)を超えているからです。
これでは、毎月6,666円の借金が増えるだけで、何も返せていません。


上に書いた、まちがった計算方法なら、35年で返せたのに。
正しい計算とは、こんなにちがうものなのです!


吉本新喜劇で
「貸した100万円は返してもらったが、利息がまだあるんじゃい!」
というシーンをよく見かけますが、現実は逆です。

利息を払うのが先で、利息以上にお金を返して、始めて、借りたお金が減るのです。


借りたお金が減らなければ、利息も減りません。だから、1万年後でも返せません。
吉本新喜劇のように、逆に計算してくれる金融屋さんは、絶対にいません!

毎月2万円返した場合

毎月2万円ぐらいなら、がんばって返していけるかな?

計算すると、約76年かかりました。

Kさんの誕生日を知らないので、眞子様のご年齢で考えると、
返し終わったときには103歳です。
うーん、返せるといえば、返せるけど、これは…

やはり、たまっている8年間の利息が大きいです。
もし、借りた月(平成23年1月)から、毎月2万円返していれば…

それでも35年以上、かかりました。
眞子様は55歳です。
なお、払う利息の合計は、約461万円です。
借りた金額、超えてるやん!

せめて、利率は1%と約束して、借りた月から、毎月2万円返しておけば…

18年とちょっと、かかります。
眞子様は37歳です。
払う利息の合計は、約38万円です。
やっと、払えそうな金額になってきましたね~。
やっぱり、利率1%なら、だいぶ楽です。

しかし、実際の世の中で、利率1%で貸してくれるのは、住宅ローンぐらいです。

銀行のカードローン、テレビCMで見かけるローン、クレジットカードのリボ払いで、利率1%なんて、絶対にないです!
(あったら、私が借りに行きます。)


30歳までに返すには

眞子様が30歳になる前に、お金を全部返して、結婚したい。
Kさんが、そう考えたとします。

8年間たまった利息も払って、利率は年5%で計算すると、
毎月約18万円返せば、可能です。

可能です、だと?
私には、毎月約18万円返すことが、不可能です。
なお、払う利息の合計は、約197万円です。

「400万円ぐらい、返してやれよ。」と言っている人は、たぶん、ここまで計算していないのでは?

Kさんたちが「返さなくていいんです!」と、こだわる理由も、わかるような気がします。
(Kさんたちの本当の理由が、これかどうかは、知りません。)

400万円の車が、770万円!?

人の借金を計算して、なにを遊んでいるんだ! と言われそうです。
眞子様やKさんたちには、申し訳ないと思いますが、が、遊んではいません。

こうして、実際に計算してみると、借金をすることが、どれだけ大変なことかを、このページを見た皆さんに、わかってもらえたと思います。

テレビのコマーシャルなどで見かける、金融屋さんの利息は、たぶん、年5%より高いです。
法律では、100万円以上の借金なら、年15%まで、もらっていいことになっています。

たとえば、
400万円を借りました。
毎月少しずつ返します。
利率は年15%(月割計算)
10年間で返したい。

すると、毎月の返済は約64,700円。
払う利息の合計は、約370万円。

最近の車は、400万円ぐらいするのも、めずらしくありません。
カッコいいなぁ、欲しいなぁ。

でもね、
あなたは、400万円の車を買うつもりでしょうけど、

本当は、770万円の車を買うことになるんですよ。

それでも、その車が欲しいか?
よ~く考えてください。
(それでも欲しい人は、買えばいいと思います。
悪いとか良いとか、言っているのではありません。)

払う利息の合計まで考えよう。

お金を借りるときに聞かれるのは、たぶん、
「月に何円、返せますか?」か、
「何年で全部返してくれますか?」
のどちらかだけです。

この答えに合うように、金融屋さんは、パソコンで計算して、
「じゃあ、〇年〇月〇日まで、毎月返してね。」か、
「〇年間で全部返すなら、月に〇円ね。」
の、どちらかを言われるだけです。

貸す人も借りる人も、ほとんどの人が、「毎月〇円」と「いつまで」が知りたくて、これ以上考えないからです。

でも、このページを最初から読んでくれた方は、もう、わかってくれたと思います。

「ちょっとずつ返す方が、楽だから」

「10%?15%? 10分の1ぐらいでしょ? 大した金額じゃないやん。」
なんて考えると、
「借りたお金の2倍、返さなければいけない!」
ということは、実際にあるのです。

これは、悪い金融屋さんの話では、ありません。
正しく法律を守って、計算した結果です。

まとめ

400万円借りて、
利率年1%、→ 4万円
利率年2%、→ 8万円
利率年5%、→ 20万円
利率年15%、→ 60万円

これだけ書くと、
「5%の20万円、まぁ、これぐらいなら。」
「15%の60万円は高いけど、あの車、カッコいいしな。」
そんな気持ちになるのでは?

でも、これは「1年間に払う利息」です。
毎月返すお金を安くするほど、返す期間が長くなり、その間、毎年この金額を払うと思って、計算してください。
(実際は、そんな簡単な計算ではありませんが、大げさに言っておきます。

お金を借りることは、別に悪いことではありませんが、

「永久に返せない」
「借りたお金の2倍返す」
ということは、犯罪じゃなくても、実際にあることなので、貸してくれる人や、正しく計算できる人に、しっかり確認しましょう!

それと、もうひとつ、覚えてますか?
利息がないなら、「ない」と約束しなければ、いけませんよ。
友だち同士で貸し借りするときは、必ず約束しておきましょう。

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